閉塞鍛造・切削加工・ロウ付・摩擦圧接を得意とする、自動車・二輪車・建設機械部品製造メーカー 名古屋技研工業株式会社

グローバル体制
HOME >> グローバル体制−海外拠点・ネットワーク >> 中国合弁企業ピックアップ

中国合弁企業ピックアップ 月産能力3,200万個のメガ工場 寧波名古屋工業有限公司

中国・浙江省寧波州区に2001年、名古屋技研工業(岐阜県中津川市)が中国企業と合弁で設立した寧波名古屋工業。自動車用ブレーキホース口金具など月産能力は3200万個。2012年5月にはパーツフォーマ100台、NC旋盤1,200台を備えた第三工場が稼動。更にはメッキ工場も設立。一貫生産ラインの充実・強化を目指しています。総経理の董阿能氏は・・・・・。

  寧波名古屋工業有限公司 董 阿能 総経理
    寧波名古屋工業有限公司 董 阿能 総経理
     
寧波名古屋工業有限公司  

中国の自動車産業は隆盛ですか。

2010年中国の自動車販売台数は1800万台を超えました。寧波名古屋の総敷地面積は2万6000u、建築面積は2万1800u、従業員は約1300人です。主な業務は自動車部品製造で、自動車産業業界では高い信望を集めています。生産はずっと張り詰めた忙しい状態が続いており、NC旋盤保有台数は1000台を超えています。

寧波名古屋工業有限公司

工場の設備機械の全容は。

3棟の切削加工現場と2棟のコールドパーツホーマーの加工現場により構成されています。中国製設備が90%占めます。残りは日本、韓国、アメリカなどからの輸入設備となります。25台のコールドパーツホーマー機はすべて台湾製です。

 

工場の月間生産量は。

月産能力は3200万個、現在の生産量は2500万個、うち1200万個がブレーキホース口金具、残る1300万個がパワステなどの部品です。200万個は名古屋技研向けで、そのうち85%を日本に輸出、残り15%は国内の日系自動車メーカーに供給しています。

寧波名古屋工業有限公司

工場自動化や製品の品質は。

“開拓創新(新しいものを創造し開拓しよう)”を提唱、全員からの改善精神・創意工夫の考えを吸い上げ、奨励してきました。中国は発展途上国の国家で、人件費は年々増加しています。コスト低減と効率アップのため、ここ2〜3年は“自動化改革”を打ち出し、検査の自動化と生産の自動化を実現させました。他社と異なるのは、簡単な検査機から複雑な加工設備、設計から改造・メンテナンスまですべてを社内でできる自社製にあります。外部に委託しなくてはならないことはほとんどありません。より正確な計測と生産、製品品質を高めるため多大な人材、物資、財力を投資し完全な自動化設備を目指しています。

 

リーマンショックを挟んで、需要はどのように変化しましたか。

日本向け輸出は前年比に比べ最大20%ほど落ち込みました。中国国内向けは横ばい或いは若干の増加成長となりました。

 

寧波はどんな街ですか。

観光、リラクゼーション及び軽工場を初め、緑の多い都市です。長江デルタの南部に位置する新興都市で、遣隋使・遣唐使に始まり日本との歴史交友が深い文化都市です。北は杭州湾に、西はお酒で有名な紹興と隣接しています。南は台州に隣接し、東北には舟山群島と東シナ海を望むことが出来ます。人口は約550万人で総面積は9365kuです。7000年前の文化遺跡“余姚の河姆渡遺跡(かぼと)”は寧波にあり、有名なラブストーリーの発祥の地です。中国の唐朝時代から寧波は海上のシルクロードの起点として詠まれてきました。特に寧波博物館では日本との経済貿易の取引、仏教文化交流(鑑真/ガンジン渡来の地)などの情報を数多く紹介、日中交易のゆかりの地です。非常に活気あふれる開放的な都市であり、世界第4位の北倫港があり、世界最長の杭州湾大橋の竣工により上海から2時間以内の経済圏に入りました。亜熱帯モンスーン気候に属しており、四季がはっきりしており、温暖です。

寧波名古屋工業有限公司

品質管理で重要なことは。

最も重要なのは人の教育、特に技能と素養教育は重要です。社員の品質意識を強化しており、会社は毎年の教育計画を打ち出し実施しています。一般的な持ち場の技能教育、特殊技能、持ち場の管理方法、管理者の管理技能や素養などがあり多種多様です。外部研修も実施。自動化レベルを向上し、有効的に安定した品質確保が重要と考えています。経済市場では品質=生命線、品質=発展です。金属加工で完全切削レスの考え方は不変ですが大変困難であり、ほぼ不可能であると思っています。

寧波名古屋工業有限公司  

工場の増設などは。

中国自動車産業の見通しは大変明るいです。2011年には増加が持続され2000万台に上ると予測されています。技術力の継続した革新、品質向上、海外の自動車メーカーによる牽引により輸出貿易額は膨大な位置まで引き上げられます。更にグローバル企業が続々と中国各地へ進出しています。寧波名古屋は独自の特長ある技術力で良い評価を頂いており、国内外の著名な自動車メーカーに供給しています。
  2003年には会社出資による幼稚園を建設。地方の教育部門の管理に基づき、児童100人を収容できます。
  2006年から2009年にかけては断続的に社員寮とアパート(光熱費等は無料)を建設。計約1000人の収容が可能。安心、安定した職場環境を提供しています。
  2008年に敷地面積約4万u、総投資額約1.5億RMBの第2工場を建設しました。
  2012年5月にはパーツフォーマ100台、NC旋盤1,200台を備えた第三工場が稼動予定。更にはメッキ工場の設立も計画し、一貫生産ラインの充実・強化を目指しています。

    【以下より記事抜粋】
ニュースダイジェスト社発行
月刊生産財マーケティング
別冊クルマづくりNEXT P248-249より